KPI (重要業績評価指標) レポートは、現在のプロジェクトのパフォーマンスの重要な指標を表示します。GMDH Streamlineは、さまざまな指標を計算します。大半の指標は、在庫計画処理を評価に利用されます。
下記の一覧表は、指標の簡単な説明を紹介します。
KPI | 説明 | |
---|---|---|
在庫金額 | 保管されている品目の金額 | |
在庫日数 | 現在の手持ち在庫 (積送中オーダーを含む)が、プロジェクト編集日から開始し、対応できる将来の需要の日数。 設定にてこの指標の表示単位を、日単位または月単位に切り替えられます。 | |
予測過剰在庫金額 | 予測過剰在庫の金額 | |
予測欠品在庫金額 | 予測欠品在庫の金額 | |
滞留在庫金額 | 在庫の収支評価額。需要予測の結果から、予測期間に販売がない場合に計算されます。 | |
回転率 | 回転率/年 | 直前12か月の在庫回転率 |
回転日数 | 在庫が1回転するために必要な日数 | |
粗利益率 | 売上総利益率 | |
交差比率 | 直前12か月の交差比率 | |
年次総粗利 | 直前12か月の取引から得られた利益の合計 | |
年次売上金額 | 直前12か月で平均された売上金額 | |
翌年次売上金額 | 需要予測の結果から、将来の12か月の期待売上金額 | |
購入金額 | 各計画品目の購入オーダーの金額 |
下記では、これらのKPIの詳細を説明します。
品目評価額に関連したKPIがいくつかあります。品目評価額は、在庫金額/単位データタイプまたは購入金額/単位 データタイプが利用されている特徴があります。2つのデータタイプのいずれも設定されない場合、空欄で表示されます。2つのデータタイプが同時に設定された場合、在庫金額/単位が、品目評価額として利用されます。
品目評価額に関連する指標は、次です。:
下記に計算方法を紹介します。
在庫金額指標は、保管されている品目の金額を表示します。集計スプレッドシート接続を利用して、 在庫金額を直接インポートしていない場合、次のように計算されます。:
在庫金額 = 品目評価額 * 手持ち在庫
予測過剰在庫金額指標は、保管されている品目の予測過剰在庫の金額を表示します。次のように計算されます。:
予測過剰在庫金額 = 品目評価額 * 過剰在庫数量
滞留在庫金額指標は、需要予測の結果から、予測期間中に販売がない品目で計算されます。 間欠需要モデルを利用する品目については、このKPIを計算しません。次のように計算されます。:
滞留在庫金額 = 品目評価額 * 手持ち在庫
粗利益率指標は、年次の品目売上総利益率です。この計算は、複利と次のような数式に基づきます。:
,
inflationCoefficient = 1 + 利率,
selloutTime = (リードタイム + 回転日数) / 365.25,
ここで:
この指標は、直前の完全な12か月を対象とした取引の利益を集計します。利用できるデータにより、次の2つの計算方法があります。:
ここで:
t
番目の期間の平均販売単価。これは、販売価格/単位 データタイプがインポートされた場合に計算できます。t
番目の期間の販売数量。最初の計算方法を優先して利用します。
予測欠品在庫金額指標は、基本通貨での予測欠品在庫金額です。次のように計算されます。:
予測欠品在庫金額 = avg sales price * 欠品在庫数量
ここで、avg sales price は、現在の期間での平均販売単価。現在の期間で販売がない場合、直前の期間が利用されます。
在庫回転率は、特定の期間中にて品目の購入と売り切った回数を示します。数式は次のようになります。:
,
ここで:
i
日目の販売数量i
日目終了時点の手持ち在庫。データソースからインポートされた手持ち在庫 更新または手持ち在庫 (取引後に残っている手持ち在庫)から計算されます。販売履歴が期間に満たない場合1)、次の数式を利用し、比例を適用します。
ここで:
i
日目の販売数量このレポートの回転率/年の列は、直前12か月の回転率を表示します。
この指標の計算方法を紹介します。品目の販売履歴が下記の図であると仮定します。
この場合に年次売上金額を計算するには、GMDH Streamlineは、販売が開始する前の需要が0となっているデータの読み飛ばしが必要です。読み飛ばしの結果、8か月の販売だけを考慮します。数式は次のようになります。:
年次売上金額 = 売上金額5月-12月 / 8 * 12
下記の図にある販売履歴の場合、すべての販売が考慮できます。数式は次のようになります。:
年次売上金額 = 売上金額1月-12月 / 12 * 12
ご覧のように、この指標は、直前12か月の販売履歴に依存します、そのため、非常に大きく変わることがあります。
予測期間が1年の場合、翌年次売上金額は次の12か月で合計された売上金額になります。予測期間が1年以外の場合、翌年次売上金額は、利用できるデータから比率で計算されます。例えば、データ集計期間が1か月の場合、この指標は、次のように計算されます。:
翌年次売上金額 = 売上金額n /n * 12
ここで:
この指標は、各計画品目別の合計購入金額を表示します。この指標は、今回の購入推奨値をもとに計算されます。集計ドロップダウンを使い、購入先でグループ化すれば、各購入先別の購入の合計金額を確認できます。