在庫計画タブの目的は、物流センターから補充されない地点を対象にした、オーダー計画の立案です。物流センターを対象にしたオーダー計画は、物流センター タブにあります。
設定に依存しますが、オーダー計画は、次のあらゆる組み合わせを含む可能性があります。:
オーダー計画中の計画品目は、上記4つの計画の中の1つに属します。このタブでは、オーダー計画に加えて、予測過剰在庫数量と予測欠品在庫数量を含む、様々な重要な結果を提供します。
在庫計画タブは、ツールバーが1つあり、複数タブと複数レポートがあります、各タブにはレポートの本体となるテーブルがあります(下記の図を参照)。
デフォルトでは、このタブは、すべての品目レポートとフィルターダイアログを開く新規フィルターボタンでだけ構成されています。このダイアログにてフィルターの設定すると、GMDH Streamlineはフィルターから新規レポートを作成しタブに追加します。
すべての品目レポートと他のカスタムレポートは、カスタマイズできます。カスタマイズとその適用対象を下記のテーブルにて紹介します。
カスタマイズ | 対象範囲 |
---|---|
設定を利用し、レポートの1つ以上の列の表示と非表示を切り替えます。 | すべてのレポートを一括 |
与えられた補充パラメータからレポートを再計算 | |
現在のレポートの フィルターまたはフィルターの編集を利用した新規レポート作成から、必要な計画品目の組み合わせだけを表示 | 現在のレポート |
1つ以上の列でのレポートのソート |
さらに、いずれのレポートもExcelファイルにエクスポートできます。
ご覧のように、ユーザーのパラメータ変更が可能で変更後に再計算されることから、このタブ内のレポートは、インタラクティブになります。補充パラメータの調整には、複数の方法があります。最も簡単は方法の1つは、レポートにある背景が黄色の列で調整します。
1. ボタンの隣にある小さな黒い三角形をクリックします。
2. ファイル選択…を選択します。
3. ファイル選択後、OKをクリックします。
在庫計画タブ内の各レポートは、1つのテーブルを持ちます。これらのテーブルの列は、各レポートで共通です。テーブルの列は、次の3つに分類できます。:
各レポートは、テーブル内の特定の1列または複数の列で、昇順と降順のどちらでもソートできます。1列だけでソートするには、テーブルのヘッダをクリックします(下記の図を参照)。降順でソートするには、テーブルのヘッダを再度クリックします。
ソートは、安定したソートです。安定したソートとは、複数のレコードがソート列で同じ値を持つ場合、最初の順序が維持されます1)。この機能により、複数の列を使ったソートができ、同じ結果を得ることができます。
下記の図の例を想定します。
このテーブルを、次の3つの列の順序でソートします。 – 分類 2、分類 3、説明。例として、すべて昇順でソートします。説明列のソートから開始します(下記の図を参照)。
次に、分類 3でソートします(下記の図を参照)。
そして最後に、分類 2でソートします (下記の図を参照)。
もし間違えて他の列のヘッダをクリックした場合、最初の手順に戻り、繰り返します。
すべての列の説明を、次の一覧表に掲載します。
列 | 説明 | |
---|---|---|
在庫情報 | ||
<品目分類> | 品目分類 として設定された列をテーブルに表示します。品目分類名は、列ヘッダーにそのまま表示されます。 | |
<地点分類> | 地点分類として設定された列をテーブルに表示します。地点分類名は、列ヘッダーにそのまま表示されます。 | |
<品目情報フィールド> | 品目情報フィールドデータタイプからインポートされた特徴をテーブルに表示します。品目情報フィールド名は、列ヘッダーにそのまま表示されます。 | |
品目コード | 品目ID、SKUとしても知られています。 | |
地点 | 品目コードが保存される保管所や倉庫を表示します。 | |
移動区域 | 地点が所属する移動区域を表示します。この列は、移動区域データタイプがインポートされた場合に、表示されます。これは、内部倉庫移動を経由した在庫最適化に利用されます。 | |
物流センター | 計画品目を供給する物流センター名を表示します。 | |
説明 | 品目コードの説明を表示します。 | |
モデルタイプ | 計画品目の予測を立案するために選択された予測モデルの種類を表示します。 | |
品目タイプ | 品目の種類を表示します。この列が表示されるのは、部品表がインポートされた場合に限ります。次の3種類があります。材料、中間品目、製品品目。列の空欄のセルは、製造処理とは関係のない、通常の品目を表します。 | |
購入先 | 計画品目の購入先のコードを表示します。 | |
購入単価 | 計画品目の購入先に支払う金額を購入先通貨単位で表示します。この列が表示されるのは、品目購入単価 がインポートされた場合に限ります。 | |
コメント | 計画品目のコメントを表示します。コメントは、このタブにあるテーブルまたは需要予測タブの右クリックメニューから追加できます。 | |
補充パラメータ | ||
手持ち在庫 | 現在地点で在庫となっている品目の数量を表示します。 | |
出荷 | 未完了販売オーダーとバックオーダーの合計数量を表示します。在庫情報から合計せずに、個別にインポートした場合、セルの右上に小さな三角形を表示します。この三角形にマウスを重ねると、一覧が表示されます。 | |
入荷 | 未完了購入オーダーと未完了移動オーダーと未完了製造オーダーの合計数量を表示します。在庫情報から合計せずに、個別にインポートした場合、セルの右上に小さな三角形を表示します。この三角形にマウスを重ねると、一覧が表示されます。 | |
リードタイム | 移動オーダー/購入オーダーから受け取りまでの時間間隔を表示します。製品品目と中間品目の場合、ダッシュ(記号)を表示し、リードタイムが設定できないことを表します。デフォルトでは、0と等しくなります。 | |
オーダーサイクル | 購入先または物流センターへ品目をオーダーする頻度を表示します。オーダーサイクルは、月や日数、またはリードタイム期間で設定できます。 | |
サービス率 | 在庫となっている品目が利用できる(長期間の平均の)パーセントです。 | |
安全在庫期間 | 安全在庫として利用される需要の将来の期間の数を表示します。 | |
補充制約 | ||
最小ロット | 購入先または物流センターにオーダーできる計画品目の最小数量です。 | |
最大ロット | 購入先または物流センターにオーダーできる計画品目の最大数量です。 | |
丸め | 正味オーダーをある数量に切り上げる制約です。段ボールの梱包数量を考慮し、正確で正しいオーダー数量を提案させます。 | |
陳列数量 | 棚に陳列する最小数量単位です。このパラメータは、小売業で一般的に設定されます。 最終的な安全在庫が計算されるときに、この数量を制御できます。 | |
保存期限 | 貯蔵品として存在可能な期待時間です。GMDH Streamlineは、この期間を保存期限 数量に変換します。さらに、今回のオーダー 数量の計算時には、この数量は正味オーダー数量の最大限度としても利用されます。正味オーダー数量が保存期限 数量を超過した場合、この列のセルは赤い背景になります。 | |
保存期限超過 | 次の対策が必要になる可能性がある今回のオーダー 数量の平均的なパーセントを表示します。: 処分セール、購入先への返品など。超過した品目を廃棄するだけであれば、このパーセントを非常に少なくすべきです。リサイクル(肉を焼いたり、処分セール)をする場合、このパーセントは多くなるかもしれません。 | |
結果 | ||
在庫日数 | プロジェクト編集日から開始し、現在の手持ち在庫(積送中オーダーを含めた)が対応できる将来の需要の日数を表示します。この指標は、設定にて、日単位と月単位を切り替えることができます。 | |
安全在庫 | 計画品目の安全在庫を表示します。この計算は、モデルタイプと在庫補充方式と設定設定される計算方法と陳列数量制約の有効性に依存します。 | |
安全在庫負債 | このセクションは、安全在庫の次の3つの特徴を表示します。: 1) 下層のエシェロンからの安全在庫負債 受入。2) 現在のエシェロンでの安全在庫負債 累計。3) 現在のエシェロンで計算され、その後上層のエシェロンに払出される安全在庫負債。 | |
受入 | 下層のエシェロンからの安全在庫負債 払出の総数量。 | |
累積 | 現在のエシェロンで計算された安全在庫負債 累積。 | |
払出 | 上層のエシェロンへの安全在庫負債 払出。 | |
粗利益率 | 計画品目の売上総利益率を表示します。 | |
交差比率 | 直前12か月で累計された品目粗利益率を表示します。 | |
今回のオーダー | このセクションでは、今回のオーダーに関する情報を表示します。 | |
数量 | 今回のオーダーの推奨数量を表示します。この列の計算例は、 オーダー計画計算文章です。 | |
正味オーダー | 制約適用前の今回のオーダー 数量を表示します。 | |
過剰オーダー | 制約の適用を原因とする今回のオーダー 数量の超過部分を表示します。言い換えると次の数式になります。: 過剰オーダー = 数量 - 正味オーダー |
|
値 | 購入先通貨で今回のオーダー 金額を表示します。設定された品目購入単価から計算します。 | |
粗利 | 今回のオーダーについて 計算された売上総利益率を表示します。計算時は、売り切り時間 は、今回のオーダーの 在庫日数と等しくなります。プロジェクト設定の年間利率が設定されている場合に、この列が表示されます。 |
|
在庫日数 | 入荷日付から開始し、今回のオーダーが対応できる将来需要の日数を表示します。 | |
オーダータイプ | 今回のオーダー 行が属するオーダータイプを表示します。オーダータイプは、次の3つがあります。購入オーダーと移動オーダーと製造オーダーです。GMDH Streamlineは、供給元列と品目タイプ列をもとに、自動的にオーダータイプを決めます。2つの列がない設定されない場合、GMDH Streamlineはオーダータイプを購入オーダーとみなします。 | |
供給元 | ||
入荷日付 | 計画品目の約束の納期を表示します。この計算は、オーダータイプに依存します。決定方法は、下記です。 | |
次回オーダー日付 |
次回のオーダーの作成期限を表示します。 この列は、 計画オーダープレビューダイアログの作成 ボタンをクリックすると、エクスポートしたオーダーを対象に自動で計算されます。
この場合、日付は次のように計算されます。: 次回オーダー日付 = 今日の日付 + オーダーサイクル,
ここで、今日の日付はユーザーが利用しているPCの現在の日付です。 次回オーダー日付 = オーダー 発行日 + オーダーサイクル. |
|
発注点 | 補充オーダーを作成すべき在庫水準を表示します。これは、リードタイム需要と安全在庫の合計です。設定にてミニマックス 補充方式が設定された場合に、この列は表示されます。 | |
最大在庫 | 現在の期間の対象品目の最大在庫水準を表示します。設定にてミニマックス補充方式が設定された場合に、この列は表示されます。 | |
DC 充足率 | DC 手持ち在庫が対応できる現在のDC需要のパーセントを表示します。現在のDC需要は、下層のエシェロンからの現在の補充オーダーの総合計です。 | |
欠品 | リードタイム 期間中 予測される最大欠品数量を表示します。 | |
過剰在庫 | リードタイム期間とオーダーサイクル期間の合計後の期間終了時の予測在庫水準を表示します。 | |
減価償却 | 予測期間での、予測減価償却の総計を表示します。 | |
オーダー計画 | このセクションは、予測期間全体を対象に、オーダーの推奨を表示します。このセクションの最初では、今回のオーダー 推奨を表示します。値列は、各期間内でオーダーすべき数量の値を表示します。今回のオーダー 推奨をエクスポートすると、GMDH Streamlineは、テーブル内の次回オーダー日付に、次回のオーダーの締切日を表示します。在庫計算説明ダイアログにて、この計画の計算方法とすべてのオーダーの推奨の作成日付を確認できます。デフォルトでは、このセクションは非表示です。 設定にあるすべてのオーダー計画を表示オプションを有効にして、このセクションを表示します。 | |
需要予測 | このセクションは、予測期間全体を対象に、各期間の最終需要予測を表示します。 | |
予測在庫水準 | このセクションは、予測期間全体を対象に、各期間の終了時点の在庫水準の期待値を表示します。 この計算方法を確認するには、 在庫計算説明ダイアログに取り組むことができます。デフォルトでは、このセクションは非表示です。 設定にある予測在庫水準オプションを有効にして、このセクションを表示します。 |
最小ロットと最大ロットと丸めの制約は、製造品目(製品品目と中間品目)に制約を課すことはできません。これらの品目では、ダッシュ(記号)が表示されます。空欄のセルまたは0は、在庫最適化時にこれらの制約が適用されないことを意味します。
GMDH Streamlineは、次のKPIの計算方法を変更できます。
設定を変更することで、入荷数量を考慮できます。
下記の一覧表は、GMDH Streamlineがオーダータイプのオーダー明細行別に入荷日付を決定する方法を紹介します。
オーダータイプ | 地点 | 条件 | 入荷日付 |
---|---|---|---|
購入オーダー | 地点/物流センター | 今日の日付 + 購入先 リードタイム | |
移動オーダー | 地点 | 物流センターとリンクしている地点(物流センター列が空ではない) | 今日の日付 + 物流センターから 地点までのリードタイム |
物流センターとリンクしていない地点 | 今日の日付 + 1 日 | ||
製造オーダー | 地点/物流センター | 今日の日付 + 0 日 |
ここで、今日の日付はユーザーが利用しているPCの現在の日付です。
すべての品目 レポートには、色分けがあり、危険信号を発する品目を見つけることができます。色分けを説明するため、次の表記を利用します。:
テーブルの列またはセクションで利用される色の意味を、次で説明します。
色 | 意味 |
---|---|
ピンク | 需要(LT:リードタイム)を満たせない不足した数量。 |
薄い緑 | 需要(LT:リードタイム)を満たす十分な数量。 |
緑 | 需要(LT:リードタイム + OC:オーダーサイクル)を満たす十分な数量。 |
色 | 意味 |
---|---|
ピンク | 欠品列の欠品を表示します。 |
緑 | 過剰在庫列の過剰在庫を強調します。 |
色 | 意味 |
---|---|
ピンク | 欠品のある期間を表示します。 |
薄い緑 | (手持ち在庫 + 受入(LT:リードタイム + OC:オーダーサイクル) - 出荷(LT:リードタイム + OC:オーダーサイクル)) 数量に完全に対応できる需要がある期間を表示します。 |
すべての品目レポート (あるいは他のカスタムレポート)の右クリックメニューには、よく利用される計画品目の操作がまとめられています。メニュー内のコマンドは、選択中の計画品目に適用されます。
次の手順に従い、右クリックメニューを開きます(下記の図を参照)。
次に、コマンドの説明を記載します。:
上記図のオレンジば、統合された履歴を持つチャネルを示します