予測立案後は、予測の承認となります。予測の承認は、システムで立案された予測がユーザーの期待通りかどうかを確認する手続きです。
ユーザーが、GMDH Streamlineの予測を修正することがときどきあります。機会損失の考慮、カレンダーイベントの考慮、新しい品目の予測、将来予定されている大規模な販売促進、その他の理由から予測の調整できます。このような場合、予測の承認手続きは、ユーザーの予測調整が必要です。
予測の調整は、2つの基礎的な方法があります。:
実例のプロジェクトを利用して、機能を検証します。
予測値の調整には強力な機能があり、分類レベルの予測値の上書きや数式を使った上書き、さらに上書き値の配分ができます。
品目個別の上書きや、すべての品目が掲載されている1つのレポートを利用した上書きもできます。
品目個別の上書き方法を紹介します。
需要予測タブを選択します。東日本地点の品目のダークビールを選択します。テーブル内の統計的予測行に、選択品目の予測値が表示されています(下記の図を参照)。
1月から3月の3か月分の統計的予測の上書きが必要と仮定します。テーブルには、予測調整と名付けられた特別な行があり、統計的予測の上書き値を保持するために用意されています。この行に入力すると、上書きできます(下記の図を参照)。
上書き後、次が行われます。:
予測値変更後、需要を満たすため、購入計画が自動で再計算されます。ユーザーは変更内容を確認しながら、バランスが保たれ、視覚化された供給計画を作成できます。
次を行います。:
過去の予測時点期間からでも、上書き値を確認できます。予測時点コントロールの一覧の期間を選択するだけで、確認ができます。
直前の予測時点期間である、2017年12月にプロジェクトを戻してみます(下記の図を参照)。2018年1月の予測調整の1500が再び表示されました。
レポートタブには、需要計画関連のレポートがすべてあります。その中には、予測の上書き値だけを表示するレポートがあります。このレポートが、予測調整レポートです(下記の図を参照)。
このレポートは(レポートの他のレポートと同じように)読み取り専用ですが、次の手順に従い、変更できます。:
1. レポートツールバーにあるレポートのエクスポートボタンをクリックして、レポートをExcelにエクスポートします。レポート内容がExcelファイルに自動で保存され、自動で表示されます(下記の図を参照)。
2.レポート編集し、保存します。
3. GMDH Streamlineにある変更のインポートボタン(インポート対象のレポートが選択レポートコントロールで選択されたレポートと同じことを確認し)をクリックし、レポートを再度インポートします。
予測設定には、予測モデル作成パラメータがあり、ユーザーはすべて変更できます。
パラメータは、需要パターンにて起こりうる特殊な状況を考慮します。次のような状況があります。:
GMDH Streamlineには予測承認システムがあり、予測承認システムは、確認と承認を終えた予測と、注意すべき予測の分類を手助けします。
下記の図にて、予測承認の基本ワークフローを説明します。
状態の変更方法は、予測承認システム文章内で説明されています。
GMDH Streamlineでは、すべての予測が承認されることは、需要計画の完成を意味します。需要計画完成後、一般的には企業内の(会計や営業部など)他部署の追加承認が必要です。追加承認は、GMDH Streamlineの範囲外になります。そのため、GMDH Streamlineから需要計画のエクスポートが必要です。
GMDH Streamlineには、数多くのレポートがあります。その中に最終予測レポートがあります。このレポートは、統計的予測値とユーザーの調整値で上書きした予測値が保存されています。これが、GMDH Streamlineの需要計画です。