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5.1. 在庫補充方式
この文章では、次を行います。:
- GMDH Streamlineがサポートする補充方式説明と補充方式がどのように補充処理を行うかを説明
補充方式とロットサイズ決定方法
全体的な目的に応じて、大きく異なる次の2つの補充方式があります: 1) オーダー時期不定。 2) オーダー時期一定。:
- ミニマックス方式(または発注点法)。在庫水準は連続的に観測されます。在庫水準が、事前に設定した水準(通常は発注点または再発注水準とも呼ばれます)よりも低下した場合に、補充オーダーを作成します。
- 定期方式。在庫水準は一定時間間隔で観測されます。特定の在庫要件に依存しますが、補充オーダーの作成の可否を判定は、一定時間間隔で行われます。
補充方式の目的は、次を決定することです。:
- 安全在庫水準 - 需要かつ/または供給のバラツキに対しての緩衝として利用される在庫
- 補充計画 - 今日または近い将来にオーダーすべき数量を反映したスケジュール
これらは、設定されたサービス率や他のデータから決定されます。ミニマックス方式の場合、発注点と最大在庫水準の結果も目的に含まれます。
ミニマックス方式と定期方式の2つの方式は、最適なロットサイズを計算するロットサイズ決定方法を利用します。ロットサイズ決定方法は、与えられた需要パターンに対して、最も効率的なロットサイズを計算します。ロットサイズの効率は、SKU(品目)の保管費用と購入先への発注費用のトレードオフ、つまり費用の合計から計算されます。定期方式の場合、最小値は補充オーダーの期間を表します。2つの連続する補充オーダーの間隔がオーダーサイクルとなります。オーダーサイクルは、ロットサイズ決定方法に依存し、固定や可変となる可能性があります。ここで、一般的に利用されるロットサイズ決定方法を紹介します。:
- 固定数量まとめ法。品目を基準に、1回のオーダーで事前に設定した数量だけをオーダーする方法です。
- 経済的発注量 (EOQ)。品目の保管費用と発注費用から決定される発注量。
- ロット・フォー・ロット。特定の1期間の需要をそのまま発注量にします。
- 供給期間法。事前に設定した期間数の需要に対応できる数量を、発注量にします。
- 定期発注量法。発注量が対応できる固定の期間数を決定するため、EOQの結果を利用する方法。
- 最低発注単価法。単位当たりの費用を最小にする期間で累積した需要を発注量にします。費用は、単位当たりの発注費用と保管費用を含みます。
- 最低トータルコスト法。品目の保管費用と発注費用が最も近似する期間で累積した需要を発注量にします。費用は、単位当たりの発注費用と保管費用を含みます。
- パートピリオドバランシング(PPB)。最低トータルコスト法に追加的な費用計算を追加した方法。品目の保管費用と発注費用がもっともバランスが取れている期間で累積した需要を発注量にします。
保管費用と発注費用のトレードオフは、オーダーサイクルと購入先のリードタイム(長めのリードタイム)の間関係で、異なる結果となる可能性があります。オーダーサイクルをOC(Order Cycle)、リードタイムをLT(Lead Time)と表記します。次の一覧表にて、これらの関係の変化とその特徴を説明します。
| 関係 | 特徴 |
|---|---|
| OC > LT |
|
| OC < LT |
|
OC > LTの場合、比較的簡単に計画立案ができます。しかしオーダーサイクルがリードタイムより短い場合、つまりOC < LTの場合、計画立案は極めて難しくなります。補充オーダーをまとめ、これらの到着日を正確に計算しリードタイム中の需要を満たさなければなりません。
ミニマックス方式の適用は、通常次のような特徴があります。:
- 他の経費に比べ、発注費用が無視できるほど小さい
- リードタイムが短い
- 保管費用が高い
- 保管場所が比較的狭く、凍結資産も少量
ミニマックス方式は、小売業に典型的に適用されます。
定期方式は、通常次のような特徴があります。:
- 発注費用が、発注量と独立している(その結果、オーダー品目の同期が必要)
- 発注費用と比較し、保管費用が無視できるほど小さい
- リードタイムが長い
- 巨大な倉庫があり、凍結資産も大量
定期方式は、流通業者、卸売業、製造業に典型的に適用されます。
前提と制限
最適な在庫水準の提供と適切なサービス率維持するため、2つの補充方式は、いくつかの前提と制限をもとにします。:
- 各在庫品目は、他の品目と完全に独立して扱われる。
- 全需要はすべて満たすことができる、つまり数量の不足は許されない。
- 計画期間は比較的長い。(GMDH Streamlineでは、計画期間は、少なくともリードタイムとオーダーサイクルの合計以上が必要です。)
- 予定されていた入荷日付近くに品目を受け取り、配送の失敗はない。
- 購入先はオーダーの受け取りが可能、つまり長期の(または予期しない)購入先の機能停止は許されない。
GMDH Streamlineの補充方式とロットサイズ決定方法
GMDH Streamlineでは、ミニマックス補充方式と定期補充方式の2つの補充方式が実行できます。最適なロットサイズを計算するために利用されるロットサイズ決定方法は、供給期間法です。この方法は、事前に決定された期間数の需要に基づきロットサイズを計算します。したがってユーザーのオーダーサイクル設定が必要です。
GMDH Streamlineは、OC ≥ LTの時や逆の場合でも補充計画を計画立案できます。リードタイムがオーダーサイクルより長い場合、GMDH Streamlineは補充オーダーの連続を作成します。
これに加えて、GMDH Streamlineは2段階計画をサポートします。この状況では、中央倉庫または中央配送センタがあり、これが各地点に配送します。このとき通常は、中央倉庫に定期方式が適用され、他ではミニマックス方式が適用されます。GMDH Streamlineでは、各エシェロンで異なる補充方式を設定できます。
GMDH Streamlineの補充処理を説明するため、次のような表記を導入します。:
- OC - オーダーサイクル、2つの連続する補充オーダーの時間間隔
- LT - リードタイム、購入先の配送時間
- SS - 安全在庫、需要かつ/または供給のバラツキに対しての緩衝となる在庫
- D(OC) - オーダーサイクル期間中の将来需要
- D(LT) - リードタイム期間中の将来需要
- SS(OC) - オーダーサイクル期間中の安全在庫
- SS(LT) - リードタイム期間中の安全在庫
ミニマックス方式
このセクションでは、GMDH Streamlineがミニマックス方式を利用し補充処理を行う方法を説明します。下記の図が補充処理を示します。
T0, T1, … - 補充オーダーが作成された時点
ご覧のように、GMDH Streamlineは次を行います。:
- 現在の手持ち在庫が
発注点 = D(LT)+SS(LT)に落ち込んだ時点で、オーダー推奨値を作成 SS(LT)+D(LT)+D(OC)となる最大在庫水準に達するように、オーダー推奨値を作成
最大在庫水準の計算ためには、GMDH Streamlineに オーダーサイクルパラメータの設定またはインポートが必要です。
定期方式
このセクションでは、GMDH Streamlineが定期方式を利用し補充処理を行う方法を説明します。下記の図が補充処理を示します。
T0, T1, … - 在庫水準の観測時点。これらの時点でのみ、補充オーダーが作成できます。
ご覧のように、GMDH Streamlineは次を行います。:
- 観測時点の手持ち在庫が
D(OC)+SS(OC)を下回るときに、オーダー推奨値を作成 D(OC)+SS(OC)となる最大水準に達するように、オーダー推奨値を作成
補充方式の設定
次の手順に従い、物流センター以外のすべての地点に補充方式を設定します。:
- メニューよりファイル > 設定 > 在庫タブ > 補充方式セクションを選択します。
- 必要なオプションを次から選択します。: 定期方式の場合は定期、 ミニマックス方式の場合はミニマックス(下記の図を参照)。
設定ダイアログの物流センタータブを選択して、物流センターの補充方式を設定します。上記で説明した方法と同じように設定します(下記の図を参照)。物流センターを有効化します。
安全在庫と補充計画の確認
補充方式の主な目的は、安全在庫水準と補充計画の決定です。ミニマックス方式の場合、発注点と最大在庫水準の決定も目的に含まれます。
選択した補充方式から得られる補充推奨値や重要な結果は、在庫計画タブに表示されます。GMDH Streamlineが立案する補充計画は、在庫計画に表示されますが、その表示列は選択方式に応じて変更されます。
定期方式
定期方式の場合、在庫レポートテーブルは、安全在庫列と3つの列から構成される今回のオーダーセクションを表示します(下記の図を参照)。:
- 数量 - 購入先に今日オーダーすべき品目数量
- 過剰オーダー - 最小ロットや丸め制約などにより、超過してオーダーするパーセント
- 値 - 購入オーダー行の費用
安全在庫は、次のオーダーサイクル期間のために準備在庫の評価になります。
購入計画セクション(下記の図を参照)は、各期間の初日までにオーダーすべき数量を表示します。例えば品目05-T48は、2017年2月の初日までに450単位のオーダーが必要です。このセクションは、すべての購入計画を表示オプションが有効の時に表示されます。
ミニマックス方式
ミニマックス方式の場合、在庫計画テーブルは、次の列にて重要な情報を表示します(下記の図を参照)。:
- 安全在庫 - リードタイム期間のために準備在庫の評価
- 発注点 - 補充オーダーを作成すべき在庫水準
- 最大在庫 - 現在の期間で保管する可能性のある最大在庫水準
- 今回のオーダー - 今日オーダーすべき品目数量。手持ち在庫数量が発注点水準よりも小さい場合、この数量は0よりも多くなります。