需要予測タブのパネルは、予測と在庫補充とKPIに関するツリーノードのプロパティと設定で構成されています。ツリー ビューで選択したノードのプロパティと設定が表示され、ユーザーがこれを編集できます。次のタブが表示されます。:
予測タブは、予測モデル構築時の入力情報を保持します。品目、分類、地点レベルなど、一般的にはツリーのいかなるレベルで、予測設定をすべて適用できます。これら設定を有効にするには、設定後に予測ボタンをクリックして、再予測が必要です。
予測設定の一覧は、次になります。:
予測 アプローチコントロールには、次のオプションがあります。:
このオプションは、大量の分類にトップダウンを適用する必要があり、かつ、それら頂点のノードにボトムアップを適用する必要があるときに、役に立ちます。
販売数0は欠品が原因は、販売数が0となっている期間の需要の過小評価を防ぎます。販売数0が欠品を原因とする場合、はいオプションを選択します。
履歴の除外コントロールは、予測モデル構築に利用される販売履歴を短くできます。選択した期間以前がすべて無視されます。選択した期間からのデータが予測モデル構築に利用されます。このオプションは、販売履歴を短くする必要があるときに役に立ちます。例としては、販売価格の大幅な変更を原因とする、販売量の水準の大幅な変更後の予測があります。
履歴の除外オプションの下にある除外履歴を季節性に利用チェックボックスは、季節性とトレンドモデルの構築時、季節性の構成要素の評価に、履歴の除外オプションで無視したデータの考慮を許可します。
ユーザーは、モデルコントロールからモデルタイプを選択できます。
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モデルコントロールにはいくつかのオプションがあります。:
モデル = (水準 + 傾き * 回数) * 季節性
モデルの継承 コントロールでは、他の品目の予測モデルを、選択品目に適用します。参照先品目コードの入力、またはドロップダウンから参照先品目を選択し、設定します。
乗数。 モデルの結果にこの乗数を掛けます。このオプションは、モデルの結果を増減するするために利用されます。
前年の季節性加重は、前年のデータについての重みを設定します。2年以上前の年は、指数法則により計算されます。1を設定した場合、すべての季節係数が1と等しい重みとなり、指数平滑はありません。0を設定した場合、季節係数の計算では前年のデータだけが考慮されます。0と1を含まない開区間(0, 1)内の数値を設定した場合、指数平滑を利用し、各年に重みづけが変化します。デフォルト 値は0.6です。指数平滑の禁止やデフォルトの重みを変更したい場合に、このオプションを利用します。0から1へ増加させると8月から10月付近の需要が減少します、これは前年のデータの重みが相対的に減少しているためです(下記の図を参照)3)。
祝日コントロールでは、品目のモデルを構築する際に、考慮すべきカレンダーを指定できます。
部品表の利用パラメータは、データツリーの特定のノードについて、製造の有効化/無効化を設定します。このオプションは、部品表がインポートされた場合に動作します。選択品目が、部品表内で製品品目または中間品目として定義されている場合に動作します。
承認状態コントロールは、条件を満たす、再検討済み、改訂の必要あり、の状態の予測モデル設定に役に立ちます。このコントロールは、選択のノードの種類により動作が異なります。葉ノードでは、次のオプションがあります。:
子ノードを持つノードを選択した場合、このコントロールには、空欄が追加されます。これはデフォルトオプションです。品目(または分類)の子ノードが、複数の状態を持つことができます。
未決定または承認済みまたは要注意のいずれかをノードに設定した場合、すべての子ノードにこれが設定されます4)。
モデルタブは、予測モデルの構造や係数を表示します。必要に応じて係数を調整できます。または、予測上書きにて予測値を変更できます。
タブ内の情報は、葉ノードのみで利用できます。時系列モデルと間欠需要モデルの2種類のモデルがあります。
一般的には、モデルは次のようになっています。:
時系列モデルの例は、右側の図にて表示されています。ユーザーは、背景が黄色いセルを編集できます。
予測計算
ある期間の予測を計算する正確な式は、次のようになります。:
,
,
.
ここで、:
i
は、予測される期間の番号です6)。Nblue
は、プロットに表示される青い点の数です。季節係数(seasonal coefficient)
は、i 番目の期間の季節係数です。週次モデルでは、 季節係数
は連続する2か月の季節係数の一次結合です。休日係数(holiday coefficient)
は、この期間に対応する休日係数です。例
予測計算の例を考えます。GMDH Streamlineのはじめに タブにあるデモデータからMulti-Location Demand and Revenue Forecastingを選択します。このデモデータは、月次データです。
地点:東日本の先頭品目002661-1を調べ、デモの目的で傾きを0から1.5に変更します7)。
このモデルは、2015年11月から2016年12月 までの14か月を基礎に構築されます。このモデルの予測は、2017年1月から2017年12月までの範囲です:
2017年1月の予測値を計算します。最初の予測期間のため、 i
= 1 となります。
Jan_2017 = (1748.014 + 1.5 * ( (14 - 1) / 2 + 1) ) * (1 - 0.281368) = 1264.26
間欠需要モデルを適用する基準がいくつかあります。基準の1つは、需要履歴の長さの60%を超える期間で需要が0となる場合です。
このモデルは、販売予測として常に‘0’を返しますが、対数正規分布統計モデルを基礎にした安全在庫を計算します。このことは、間欠需要モデルは、取引発生確率をp、販売取引が発生しない確率を1-pとする対数正規分布に従うと期待します。
中央値と偏差と取引確率は、推定された分布のパラメータです。一方で、ユーザーがモデルタブにてこれらを設定することもできます。
偏差は、桁単位(orders of magnitude (o.o.m.))で与えられます。1桁は10倍の多い/少ないを表します8)、したがって通常は、偏差が非常に小さくなります。
季節性検定値行の直下の3行には、選択品目の安全在庫を対象に、3つの計算があります。1行目は、95%のサービス率に基づき、1つ未来の期間に対応できる安全在庫を表示します。2行目は2つ未来、3行目は3つ未来と同様に続きます。これまで見てきたように、より多くの期間数に対応しようとすると、安全在庫も大きくなります。
販売促進モデルは、品目には販売促進に関する情報がインポートされ、かつ、データ集計期間が1週間の場合に、利用できます。
販売促進モデルは7個の追加係数で特徴づけられ、これらの係数は、将来の予測を販売促進で加重します(右記の図を参照)。
在庫タブは、在庫計画タブのほとんどの列を表示します。下記のテーブルに、それらの説明を掲載します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
手持ち在庫 | 現在保管されている品目の数量。 |
在庫日数 | 現在の手持ち在庫 (積送中オーダーを含む)が、プロジェクト編集日から開始し、対応できる将来の需要の日数 |
出荷 | 未完了販売オーダーと未完了出荷予定の合計数量 |
入荷 | 未完了購入オーダーと未完了移動オーダーと未完了製造オーダーの合計数量 |
リードタイム | 移動オーダー作成または購入オーダー作成からその受け取りまでの期間 |
オーダーサイクル | 購入先または物流センターへオーダーする頻度 |
最小ロット | 購入先または物流センターへオーダーできる最小数量 |
最大ロット | 購入先または物流センターへオーダーできる最大数量 |
丸め | 正味オーダーをある数量まで切り上げる制約 |
サービス率 | 在庫となっている品目が利用できる(長期間の平均の)パーセント |
安全在庫 | 計画品目の安全在庫 |
保存期限 | 貯蔵品として存在可能な期待時間 |
保存期限超過 | 廃棄が必要となるかもしれない現在のオーダー数量の平均的なパーセント |
販売価格 | 計画品目の現在の販売価格/単位 |
購入単価 | 購入先に支払う購入先通貨での品目金額 |
在庫金額/単位 | データソースからインポートした1単位あたりの収支評価額 |
粗利益率 | 計画品目の売上総利益率 |
交差比率 | 直前12か月で 累計した粗利益率 |
今回のオーダー | 現在時点の推奨数量 |
購入金額 | 購入先通貨での今回のオーダー 金額 |
欠品 | リードタイム期間中の 予測される最大欠品数量 |
過剰在庫 | リードタイムにオーダーサイクル期間を加算した終了時点での予測在庫水準 |
The KPIs tab shows important performance indicators of the item.
KPIタブでは、重要業績評価指標を表示します。