データベース 接続は、データベースからデータをインポートするため、SQL クエリを利用します。各SQL クエリは、特定のデータをインポートするように設計されています。この文章では、以下を説明します。:
データベース 接続 ダイアログには、複数のタブがあります。タブには、取引や品目情報などがあります(下記の図を参照)。各タブは、タブ内のフィールドに設定されたSQL クエリを実行することで、特定のデータをインポートできるように設計されています。
厳密に言えば、取引タブのSQL クエリだけを利用すれば、必要なデータを(非推奨データを経由して)インポートできます。しかし、少なくとも次の4つのSQL クエリを利用する一般的なワークフローに従って進めることを強くお勧めします。
他のタブ(SQL クエリ)は、任意であり、後ほど説明する特殊な場合に利用します。次の一覧表は、SQL クエリとインポートするために利用されるデータタイプを組み合わせています。
SQLクエリ(タブ) | 需要計画 | 在庫計画 |
---|---|---|
取引 | 取引データ:
| 取引データ:
|
非推奨データ: 品目説明、品目分類、地点分類、入荷数量、入荷日付、リードタイム、リードタイム分散、オーダーサイクル、オーダー丸め、最小ロット、最大ロット、購入先コード、購入先通貨、保存期限 期間、購入金額/単位、在庫金額/単位、品目情報フィールド。 | ||
品目情報 |
|
|
非推奨データ: 入荷数量、入荷日付、出荷数量。 | ||
入荷オーダー | 入荷オーダー情報 | |
出荷オーダー | 出荷オーダー情報 | |
部品表 | 部品表 | |
販売促進 | 販売促進情報 | |
置換 | 置換情報 |
上記の一覧表では、非推奨データを表示します。非推奨データは、通常であればSQL クエリ経由でインポートすべきではないデータを示します。これらデータをインポートするには、非推奨データを利用せずに、専用に設計されたSQL クエリを利用することを強くお勧めします。
最終 手持ち在庫は、取引SQL クエリからインポートできます。これは、取引データ手持ち在庫 更新データが与えらた場合に限り、インポートできます。この限られた状況では、最終 手持ち在庫は、手持ち在庫カラム経由でインポートされます。この機能は用意されていますが、品目情報クエリにて最終 手持ち在庫をインポートすることを強くお勧めしますします。
この節では、稀に発生する非常に特殊な場合のデータインポート機能を説明します。説明しますが、上記の一覧表に従いデータをインポートすることを強くお勧めします。
品目情報クエリがない
品目情報クエリがない場合、(非推奨データを参照) 取引クエリからすべての必要な情報をインポートできます。
品目情報クエリに地点情報がないが、取引クエリに地点情報がある場合
この特殊な場合では、 地点状況(最終 手持ち在庫、出荷数量、入荷数量、入荷日付)を除く、すべてのフィールドを 品目情報クエリを使ってインポートできます。地点状況の情報は、他のSQL クエリを経由して取得します。例えば、最終 手持ち在庫と出荷数量は取引クエリを利用し、入荷数量と入荷日付は入荷オーダークエリを利用します。
インポートプログラムは、 タイムスタンプのグループ化 オプションを利用して、(日、週、月)期間のタイムスタンプを自動的に集計します。需要予測や購入計画や他のレポートを月単位で確認する場合、月単位でデータをグループ化します。
次から開始オプションは、月単位または週単位のグループ化に利用され、タイムスタンプのグループ化パラメータによってオプションが変わります。タイムスタンプを月単位でグループ化する場合、次から開始パラメータにて、グループ化したい月の開始日を選択します1)。タイムスタンプのグループ化オプションを‘週’に切り替えた場合、週の開始曜日を選択します。
この節では、データベース 接続ダイアログを利用したデータインポート方法を説明します。次の手順に従い、データインポートします。:
ダイアログ下側のプレビューテーブルは、ヘッダ行の下にドロップダウンリストを表示する特別な行があります。ドロップダウンリストは、対応するタブ内でGMDH Streamlineがインポートできるデータタイプが表示されます。正しくデータインポートするには、ユーザーのデータとドロップダウンリストのオプションを関連付けます2)。
7. 手順3から手順6をすべてのSQL クエリにて繰り返します。
8. インポート オプションを設定し、 OK をクリックします。
次の節では、各SQL クエリの仕様について説明します。
このSQL クエリは、取引データをインポートするために利用されます。販売取引一覧は、販売取引日で降順で並べます。
このSQL クエリの目的は、各品目の現在の手持ち在庫のインポートです。計画品目の追加情報のインポートにも利用できます。追加情報には、次の例があります。品目分類、地点分類、品目情報フィールド、制約、在庫KPIやその他。
次の補充パラメータをインポートするときの注意が必要です。:
これらのパラメータの特性は、2段階計画中の品目の保管先に依存します。物流センターから供給される計画品目の場合、これらのパラメータは、物流センターからの補充処理を経ることになります。この時のパラメータは次のようになります。:
購入先から供給される計画品目の場合、次のようになります。:
ユーザーのサプライチェーンが2段階モデルで表現でき、下層のエシェロンで品目に保存期限がある場合、その品目を供給する物流センターに対して、保存期限の設定が必要です。次の条件を満たすDC 保存期限が必要です。
DC 保存期限 ≥ リードタイム + 保存期限
ここで、:
購入先コード がインポートされない場合、GMDH Streamlineは、品目に空の購入先コードを割り当てます。
ある特定の列でドロップダウンリストから品目分類が選択された直後に、このオプションは品目分類 2に変更されます、これが選択すると同様に品目分類 3に変更されます。これらの連続がGMDH Streamlineの分類階層を構成します。言い換えると、品目分類の小分類が品目分類 2であり、品目分類 2の小分類が品目分類 3となり、これが繰り返されます。地点分類のインポートでもこの振る舞いが適用されます3)。
このSQL クエリは、入荷予定の品目に関する情報をインポートします。
このSQL クエリは、未完了販売オーダーまたはバックオーダーに関するデータをインポートします。
GMDH Streamlineは、データインポート中の置換ができます。キット品目を分解する必要があり、構成部品だけを対象とした需要予測と資材調達計画が必要な場合、置換を利用します。キット品目は、置換ルールに従い構成部品に置換されます。置換ルールは次のように設定します。:
<Kitted item code><Qty in kit><Component code>
.
SQL クエリの結果は、置換ルールの組み合わせで構成されています。下記のように、列順序は置換ルールに従います4)5)。
このSQL クエリは、部品表データを取得します。
このSQL クエリは、与えられた販売促進の値引きから、GMDH Streamlineが予測モデルを自動で調整できる情報をインポートするために利用します。下記の図は、SQL クエリの例とデータベースからの結果を紹介します。
ご覧のように、将来の販売促進予定に加えて、品目の販売促進履歴が必要です。
1回目の販売オーダーのインポートは、すべてインポートします。2回目以降は、すべてインポートする必要はありません。前回からの変更点だけをインポートできれば効率的です。GMDH Streamlineでは、取引SQL クエリで利用されている :startdate パラメータを設定し、変更部分を指定できます。
例となるSQL クエリを次に掲載します。:
SELECT [Posting DATE] AS [DATE], IIF (e.[Entry TYPE] = 1, -e.Quantity, 0) AS [Quantity], i.[No_] AS [Item code] FROM dbo.[CRONUS International Ltd_$Item Ledger Entry] AS e INNER JOIN dbo.[CRONUS International Ltd_$Item] AS i ON i.[No_] = e.[Item No_] WHERE i.[No_] IN ( SELECT i.[No_] FROM dbo.[CRONUS International Ltd_$Item] AS i WHERE Blocked = 0 ) AND [Posting DATE] >= ':startdate';
このSQL クエリからすべての販売履歴をインポートするには、次の日付からインポート パラメータを最古の販売履歴よりも過去に設定します。プログラム ツールバーの データ更新ボタンをクリックすると、最新の変更だけをインポートできるようにstart dateが計算されます。SQL クエリ内の :startdate パラメータは、計算後の日付で置換され、SQL クエリが実行されます。